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緊急労使協議会 『退職勧奨』について抗議

6月18日午前1000より日本マクドナルド本社で昨今の退職勧奨多発についての緊急労使協議会を行いました

会社側は、キャリア支援プログラムについて『キャリア』、『総合的に判断』という言葉を多発していましたが、対象となった社員のDOとの面談内容は脅威であり、さらにその内容については退職勧奨、退職強要の何物でもないと激しく主張しました。

対応していた人事部部長も各執行委員からの激しい主張にたじろぎ、また、近日まで支援プログラムの内容を知らされていなかったHR部ユニオン窓口担当部員が、人事部長に詰め寄るという場面も見られました。さらに、コンプライアンス研修プログラムをも担当している同じくHRの担当部員がOCなどに未払い残業などの労務管理を啓蒙しているのに、ユニオンから次々と違反報告があがってくるたびに悲しくなる。どうしたらいいでしょう?とユニオン側に問いかける場面もありました。

今回は団体交渉ではありませんので、会社側に対して ユニオンからの改善提案という形で伝えています。

1.退職勧奨の目的

会社側は退職勧奨という認識は無く『キャリア支援プログラム』の一環と主張。
プログラムは社内のキャリアアップにこだわらず、社外の企業でのキャリアアップを考える場を設
けるとしている。また、社外の企業を考える上で、転職サポート専門のコンサルタント会社『テンプスタッフ』を斡旋している。
キャリア支援プログラムの対象者は決まっている。・・・各営業エリアごとにリストアップされている。(ユニオンで把握しているのは、東京、神奈川、大阪)
対象者は過去のPDS から個人の成長プロセスにおいて結果につながりにくい社員を対象としてお
り、また会社はこれを成長のプロセスの『アンマッチ』とよんでいる。さらに、対象者の過去と今後のキャリアを『総合的に判断』した上でリストアップし外のキャリアを見て考える機会を提供しているとしている。

2.退職勧奨の責任部署、責任者

『キャリア支援プログラム』は会社のプログラムであり、人事部もサポートしている。また、対象者に支援プログラムの内容を伝えるうえで、不完全な話にならないように任意の退職日を設定(入社日や誕生日)し退職金や上積み金を算定し、DO より伝えるようにしている。但し、支援プログラムを受けるか受けないかは個人の判断としている。しかし仮に、対象者が一旦拒否しても、未来永劫対象にならない事は無い。

ユニオンの主張

対象者は ある日突然に普段話す事もないDO から呼び出され、退職日や退職金の記入された用紙
を突きつけられること自体、脅威と感じている。また、決めるまで何回も話し合いを持つと言われ、精神的に追い込まれている。さらに、対象者は賃金未払い残業が多発する店舗に勤務しており、成果を出しにくい労働環境にある。

ユニオンからの提案

1. 支援プログラムの前に店舗の就業環境を整え、全社員公平な店舗環境にする。
2. 『キャリア支援プログラム』の存在を全社員に通知する。
3. 面談の内容を社員が脅威と感じないような内容に変更する。


JAM日本マクドナルドユニオン 中央執行部一同